S12 最高R2001最終R1937 645位 スタン偽装対面パオカミウーラ

構築経緯

スタン寄り(カイリュー、ハバカミ、ウーラ、炎ポン、ガチグマ@1)の並びで自分が得意な対面構築を作ることを目指した。

カイリューはテラスを切らなくても役割を持ちやすい両刀弱点保険カイリュー

 

ハバカミは対面構築が苦手とする低速高耐久サイクルを破壊するためにCブーストカミ

 

ウーラは相手の水ウーラ対策兼場持ちがよく、対面的に強いパングロ水ウーラ

 

炎ポンは起点回避しつつ、ミラーで有利を取りやすい岩封+電光石火炎ポン

 

ガチグマはブーストカミにそこそこ強く、ミラーに勝ちやすいS振りチョッキガチグマ

 

@1の部分は対面構築に欠かせないと思っているサイコファング襷パオジアン

 

個体紹介

カイリュー@弱点保険

 

特性:マルチスケイル 性格:ゆうかん テラスタイプ:鋼

 

189(180)-198(204+)‐115-136(124)-120-90

 

技:神速 けたぐり アイアンヘッド 流星群

 

調整はS11最終10位様のカイリューを丸々パクらせてもらいました。

 

単純に初手投げできるポケモンがパオジアンしかいなかったため採用したが、かなり活躍してくれた。テラスを切らずに使えるカイリューは①スケイルショット型と②ラムの実両刀型と③残飯龍舞神速型と④弱保両刀型だと考えていて、そのなかでも先発に出して安定した活躍は見込めたのは①と②と④であり、①に関してはスケイルショットのBダウンによって返しの攻撃を耐えなくなってしまうことや急なフェアリーテラスタルで無償突破されることが多々あり、②に関していい感じの調整と技構成が考えられなかったため弱保カイリューを採用した。前期に結果を残した型であるため初手に投げると高確率で弱保ケアの行動をされたが、その分場持ちが良くなった部分も感じられた。弱保を生かし切るなら後発から弱点技を撃たざるを得ない状況を作ってあげるとテラスが残っていなくとも十分に活躍してくれた。しかし、今期はさすがにノーマルテラス神速のスイープ性能が高いと感じたため、もっと神速を強く使える型に変えてもよかったかもしれない。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー

 

特性:古代活性 性格:控え目 テラスタイプ:水

 

131(4)-×-75-205(252+)-155-187(252)

 

技:ムンフォ、シャドボ、挑発、身代わり

 

世にも珍しいCブーストカミ。対面構築はチオンドヒドのような受けサイクルまたは受けループにかなりの苦戦を強いられる構築であるため、それらをメタりつつカバルドンや増加傾向にあったアローラキュウコンの展開を阻害するためにこの技構成にした。使い始めたころは身代わりが瞑想だったが、Cブーストの火力は積まずとも十分だったため、変化技や不意打ちに強く、場合によっては行動回数の増やせる身代わりに変更した。この変更はかなり刺さり、有利対面でも身代わりから入ることでびっくりテラスタルをケアできるようになり、受けにもより一層強くなった。火力が高いため、安易な交代を許さず、交代先が致命傷を負ってイージーウィンということも多々あった。またドレインキッス採用も考えたが、私は火力でSブーストカミ調整されているであろうポケモンを崩し、交代にリスクを持たせたかったためムーンフォース採用とした。しかし、スカーフウーラオスなどのスカーフ物理系統やSブースト系に好き勝手にされるのはキツかったため、一応テラスタイプを水にして耐性をつけてはいたが、後発から相手の持ち物などを把握したうえで出すと真価を発揮してくれた。耐久調整案もある程度は考えたが、高い特攻と素早さを削るのはもったいないと考えたためCS極振りにした。ガチグマやその他の有象無象にかなり強い型で選出率も1,2を争うお気に入りの型だった。

水ウーラオス@パンチグローブ

 

特性:不可視の拳  性格:意地っ張り テラスタイプ:鋼

 

189(108)-194(212+)-131(84)-×-87(52)-124(52)

 

技:水流連打 ドレインパンチ 冷凍パンチ アクアジェット

 

HB

ステロ込み意地A極振りオーガポンのウッドホーン確定耐え

 

HD

ツツミのフリドラ最高乱数以外耐え

 

S

準速キノガッサ抜き

 

環境に鉢巻orスカーフ水ウーラオスが増えていたと感じSよりも火力と耐久に寄せた方で採用した。こだわり系ウーラオスメタとしてゴツメカイリューも増加していたが受けに来たカイリューを水流+冷凍パンチで簡単に倒せていたので使い心地は良かった。また環境で増えていたアローラキュウコンに対してもほとんどがゴツメ持ちのHB振りの個体が多く、対面からでは勝てないものの受け出しからでは水流×2で落としきれ、ムーンフォースも大体耐えていたため意外と何とかなっていた。テラスタイプはもともとは毒だったが、飛行テラストドロクツキに抗えるように鋼に変更。

相手の水ウーラオスがビルドアップ等の積み技を持っているとかなりきつかった。対面構築としては正しい型の運用ができたかなとは思っているがもっと環境に適した型があったのではないかと考えてしまうことが多かった。

炎オーガポン@竈の面

 

特性:型破り 性格:意地っ張り テラスタイプ:炎

 

175(156)-163(68+)-117(100)-×-117(4)-153(180)

 

技 蔦棍棒 ウッドホーン 岩石封じ 電光石火

 

HB

水テラス水流確定耐え

 

S

準速100族抜き

 

余りA

 

ここまであまりSブーストカミに強い駒がいなかったため採用。ミラーや起点回避のための岩石封じ、相手の襷やミリ残しをケアできる電光石火を採用した型を採用したが出落ちすることが少なく、ある程度不利な相手にも岩石封じで誤魔化しや型判別が行えたのは非常に良かった。本当はパワーウィップを採用した受け崩しにしようと考えていたが、あまりにもパワーウィップが当たらないのとCブーストカミの開発によってこの型に落ち着いた。対面性能はかなり高い型ではあったが、耐久型には崩す手段がないためめっぽう弱く、対面してしまったら交代orやられるまで岩石封じ連打→裏で破壊のような動きしかできなかった。

ガチグマ(あかつき)@突撃チョッキ

 

特性:心眼 性格:控え目 テラスタイプ:ノーマル

 

217(228)-×-147(52)-196(188+)-86(4)-77(36)

 

技 ブラッドムーン ハイパーボイス 大地の力 真空波

 

HB

意地A極振りウーラのインファイト確定耐え

 

S

ミラー意識。絶対上を取りたかったため結構振った。特に基準はなし。

 

余りC

 

この構築の破壊枠。テラスを切って耐性変化できなくなったり、突破が厳しそうな相手はこいつにテラスを切って無理やり破壊した。ミラー対面になったらこちらがSで勝っている前提の動きばかりして勝ちを拾っていたがほとんど負けていなかったため問題なかった。耐久もチョッキ込みでかなり高く、カミにもCダウンさえなければ瞑想を積まれてもごり押しが効いたのでテラス権はほとんどこいつに切っていた。仮に鋼テラスを切られてブラッドムーンが半減されてもその後の真空波や裏のウーラやオーガポンで弱点を突いたり、パオやウーラの先制技の通りが良くなったためパーティ全体と相性のいいポケモンであったと感じた。

パオジアン@気合の襷

 

特性:災いの剣 性格:意地っ張り テラスタイプ:ゴースト

 

157(16)-189(252+)-107(52)-×-85-179(188)

 

技 氷柱落とし 聖なる剣 サイコファング 不意打ち

 

HB

パングロ意地A極振り水流乱数6.2%

 

S 

最速110族抜き

 

A 火力がほしいため極振り

 

対面構築を使う上で自分が一番気に入っているパオジアン。先発で出しても強いし、ステロが撒かれなければ裏から投げても強い。サイコファングはあまり警戒されないため襷水ウーラであれば大体サイコファング+不意打ちで落とせる。また環境に増えたトドロクツキやノーマルテラス神速カイリューにも有利であり、ゴーストテラスで神速を透かし勝つ試合がかなり多かった。そのため襷電気テラバーストも考えたがやめた。悪技を不意打ちにしている関係で本来勝てるはずのサフゴなどに不利を取ってしまうのは悲しかったが、そこはガチグマと炎オーガポンで何とかしていた。環境に眼鏡サフゴが多く、不意打ちが通りやすかったのもストレスが少なかった原因であると思う。ただこのポケモンの真価を発揮させるには多くの択を制する必要があるため、そういう意味では難しいポケモンでもある。

 

基本選出

 

パオ+クマ+@1

 

はっきり言ってこの構築には基本選出はないと言っても過言ではない。ただ私自身はよくこの投げ方をしていた。基本的に初手のパオジアンに安定して勝つのは難しい(電気テラスやオボンの実など様々な型があるため)と考えているため、相手のテラスや交代を誘いやすく、その後にガチグマを通しやすくなる。@1の部分は相手の出てきたら嫌なポケモンをメタるようなポケモンを投げるようにしていた。これは飽くまで一例なのでクマを投げないときもあったし、パオの襷が大事で裏から投げることもあった。対面構築なのでとにかく相手の選出を読み、それに合った出し方をしていたとしか言えない。

 

対ディンカイサーフ系

 

ウーラ+クマ+ポンorカミ

 

大体が初手ディンルーからのステロ展開であり、それを防ぐのはこの構築では無理なのでせめてディンルーにテラスを切ってもらうためにウーラから入って相手の耐性変化を封じる。特にサイクルする構築ではないので選出によってはステロはさほど苦しくなく、裏のパワーでごり押しできることが多かった。

 

トリルガチグマ系

 

パオ+クマ+カイリュー

 

珍しくこれはほとんどこの選出で固定だった。パオで対面を取って、トリル役に削りを入れつつ、クマのチョッキとカイリューマルスケを盾に押し切る。相手のクマがノーマルテラス珠とかだとこちらのガチグマがブラッドムーンを耐えないのでケアしながら立ち回るのが重要。

 

最後に

今期は自己初のレート2000を達成できたことは非常に喜ばしいことだったが、やはり最終日3日前ほどから急に勝率が落ちてこの順位になってしまったので、最終日にも屈しないプレイヤーになることを目標にしたい。

 

 

 

 

S6 最終R1912 769位 眼科直行パオカミカイナ

構築

 

構築経緯

眼鏡ハバカミと鉢巻パオの火力が異常過ぎたため軸として採用。

         ↓

多少サイクル出来た方が上記の2体の圏内に入れやすく、対面操作で通しやすい盤面を作れそうだったのでS5最終2位の構築からチョッキカイナとオボンアマガをパクる。

         ↓

悪テラスパオが増加してきたことと、ヘイラッシャの地割れに屈したくなかったのでフェアリーテラスHB身代わりキョジオーンを採用。

        ↓

筆者のプレイングが雑なためそれを補うため、なんやかんやできそうな珠ミミッキュを採用。

 

個体紹介

ハバタクカミ@こだわり眼鏡

 

特性 古代活性  テラス:フェアリー

 

実数値:133(20)‐×‐80(36)‐205(252+)-156(4)‐180(196)

 

技:ムンフォ/シャドボ/サイコショック/マジカルフレイム

 

最速110族抜き+1 

 

最速110族抜きの調整が多かったため耐久を削り素早さに振った。

 

とにかく火力が高く、一貫する技を撃つだけでサイクル崩壊まで狙えるやばいやつ。眼鏡だったので受け出しを許さず、半減だったとしても耐久に振られていないサーフゴー程度であれば後からテラスタルを切ることで倒すことができた。耐久も意外と高く、不一致等倍程度であれば耐えて返しの一撃を与えることができる。ただ前期よりもセグレイブなどの先制技持ちが増えてきて体力の管理は前期に比べ大変だと感じた。また不用意にテラスタルを切ると神速やマッハパンチが当たるようになるため多少は考えて切った。

 

パオジアン@こだわり鉢巻

 

特性:災いの剣 テラス:フェアリー

 

実数値:155(0)‐189(252+)‐107(52)‐×‐85(0)‐181(204)

 

技:氷柱落とし/かみ砕く/氷の礫/テラバースト

 

無振りディンルーの地震を大体2回耐えるくらい

 

氷柱の怯み、砕くのBダウンなどの確率の恐怖を押し付けられる壊れポケモン

 

とは言いつつも鉢巻パオジアンの本来持つ破壊力で試合を決することの方が遥かに多かった。1サイクル目はヘイラッシャなどで受けられても連打することでBダウンの試行回数を稼ぎ、なによりテラスタルを切らせて次回のサイクルからはどの技が一貫するかを見極めてサイクル崩壊を狙えた。礫の範囲もとんでもないので初手で暴れて最後にスイープという形もしばしばあった。フェアリーテラスはミラーで有用だったり、半減されにくい命中安定のテラバーストを撃てたりで使い勝手が良かったが悪テラスの超火力も魅力的だったので環境や構築次第でテラスタルを検討していきたいポケモンである。

 

テツノカイナ@突撃チョッキ

 

特性:クォークチャージ テラス:草

 

実数値:230(4)‐211(252+)‐128‐×‐120(252)‐70(0)

 

技:ワイルドボルトドレインパンチ地震ボルトチェンジ

 

何の変哲もないみんなが使ってるカイナ。でもそれが強かった。

 

上記のエース2体ともスカーフのイーユイやサーフゴーに弱かったため採用した。無振りなのに物理も驚くほど固く撃ちあい性能が高かった。またほとんどの相手の下からボルチェンできたので対面操作が非常に楽で使いやすく楽しかった。宿り木系にも撃たれた後に交代できたこともポイントが高い。テラスは胞子対策で草にしたが最終日にキノガッサ入り構築にかなりマッチングしたため、初手投げして テラスタルボルチェン→眼鏡カミ降臨という形で毎度処理できた。

アーマーガア@オボンの実

 

特性:ミラーアーマー テラス:炎

 

実数値:205(252)‐107(0)‐154(116+)‐×‐123(140)‐83(0)

 

技: アイアンヘッド/蜻蛉返り/羽休め/挑発

 

前述の最終2位の型を追い風から挑発にしただけ

 

キョジオーンがフェアリーテラスなためハッサム入りなどに多く選出した。ブーストハバカミ対策でもあったのだがほとんどマッチングせず少し腐り気味だったのが悲しい。ただ追い風を抜いたためにエースを通しづらくなっている部分があって辛かった。また挑発を採用するならしっかりSに振ってチオンジェンあたりまで抜けるようにしておくと便利かなと使っていて感じた。この構築一番の要改善ポケモンではあるがアーマーガア自体は可能性のあるポケモンであるため来期はもっと良い型を模索していきたい。

キョジオーン@食べ残し

 

特性:清めの塩 テラス:フェアリー

 

実数値:207(252)‐120(0)‐196(228+)‐×‐110(0)‐59(28)

 

技:塩漬け/身代わり/守る/自己再生

 

悪テラスパオ対策のHBフェアリーテラス+ラッシャを絶対許さないS28振り

 

地割れラッシャが不快すぎて生まれたキョジオーン。鉢巻カイリューも流行っていたため神速と逆鱗の両方をテラス込みで半減以下にできたのはえらい。やはり身代わりがあるとTOD性能が一気に高まるのでエースで無理やり1匹倒してからのTODも強かった。しかし最近はミミッキュやガモスなど色々なポケモンから身代わりを張られ起点にされることも少なくはなかったためこれからはヘビボン搭載型などの新たな切り口が必要な気がする。

ミミッキュ@命の珠

 

特性:化けの皮 テラス:フェアリー

 

実数値:131(4)‐156(252+)‐100(0)‐×‐125(0)‐148(252)

 

技:じゃれつく/影うち/鬼火/呪い

 

技が当たれば強い。外して負けた試合は数知れず。

 

最近のミミッキュはヘイラッシャなんかに簡単に受けられてしまうし、周りの素早さが早くて剣舞を積むことすら難しいと感じたため高耐久ポケモンや積みポケモンを確実に処理するために呪い、テラスタルを切るかもしれない物理アタッカーにとりあえず撃てる鬼火を採用した。この構築だとテラスタルを切っていないディンルーやチオンジェンが重くなりがちだが、ミミッキュであればテラスタルを誘発しながらテラスタイプに関わらず一定の活躍をこなしてくれた部分が非常に良かった。初手に投げても裏から投げても強いまさにこの構築の縁の下の力持ち的存在だった。

選出

基本選出

パオorカミ+キョジオーンorアマガ+カイナ

初手のパオかカミで圧を与えてテラスを誘発してサイクルで疲弊した相手にエースを刺し込む。初手でエースがやられると相当きつくなるので不利対面な可能性がある場合はしっかり引いてボルチェンや蜻蛉で対面操作を行う。

 

vsチオンドクガ

パオorカミ+ミミッキュ+カイナ

ドクガをカイナで、チオンジェンをミミッキュの呪いで交代させながらエースを通す機会をうかがう。こちらも初手にエースを投げておくと相手が勝手にテラスタルを切ってきたり無理な交代を誘えるためよいかもしれない。

 

vsディンルー展開系 

ミミッキュ+パオorカミ+カイナorキョジオーンorアマガ

この型のミミッキュは対面結構強いので初手がディンルーでなくとも呪いと鬼火で何とかなる。ディンルーが出てきたら鬼火をまいてテラスを切らないようならじゃれつく、切ってくるようであれば体力を見ながら呪いで退場してエースにつなぐ。

 

対面選出

カミ+パオ+ミミッキュorキョジオーン

物理受けや特殊受けの数に偏りがあるパーティに対して使う。キョジオーンでTODを狙いに行くか、ミミッキュの鬼火や呪いで相対的な火力補助を行って攻め切るのかを考慮して選出したい。

きつかったポケモンorプレイング

・デカヌチャン

エースが一発で倒せない且つエースを機能停止にさせることのできるポケモンであるため。最終日にあたったときはカイナでごまかしつつハバカミの圏内にいれてやり過ごした。

 

・炎テラバーストハッサム

アーマーガアの前でテラスを切られるときついし、鬼火も効かないので何もできない。

 

・身代わりミミッキュ

キョジオーンが選出されていた場合起点になるため。

 

・裏からキノガッサ

こちらのテラスタルを切った状態で出てこられると襷でないことを祈ることしかできなくなるため。3匹目を見るまではテラスを切らないことで対策としたい。

 

最後に

身代わりキョジオーンとアマガでラッシャは結構メタったはずなのにまあまあ地割れ連打に屈してしまって悲しい。来期はもっとサイクルよりな構築に挑戦して地割れラッシャ撲滅活動を進めていきたい。